「Test Agentsって結局いつから使えるんですか」と聞かれて答えられませんでした
このブログでPlaywright MCP入門や自己修復(Healer)の記事を書いた後、読んでくれた方から「Test Agentsって結局どのバージョンから使えるんですか」と聞かれました。答えようとして検索してみたのですが、記事によって書いてあるバージョンがバラバラでした。
ある記事は1.56と書いていて、別の記事は1.59が本命だと書いていて、さらに別の記事は1.60の話を混ぜて紹介していました。正直、私も最初はどれが正しいのか分からなくなりました。というわけで、今回は公式のリリースノートまで遡って、いつ何が来たのかを自分の手で確認してみます。
まず素朴な確認方法から
バージョンの話をする前に、一番確実な確認方法を先に書いておきます。手元の環境で今どのバージョンが入っているか、まずはこれで確認してみましょう。
npx playwright --version
ドキュメントやブログ記事のバージョン表記より、これが一番裏切りません。以降の話は「一般論として何年何月に来た機能か」であって、あなたの手元の環境がそれ以上のバージョンかどうかは、まずこれで確かめてもらうのが確実です。
公式リリースノートを遡って読んでみた
Playwright公式サイトの/docs/release-notesを1.60から1.55まで遡って読んでみました。Test Agentsという見出しがそのまま立っているバージョンを探すと、答えは1つでした。
Version 1.56
Playwright Test Agents
Introducing Playwright Test Agents, three custom agent definitions
designed to guide LLMs through the core process of building a
Playwright test:
- planner: explores the app and produces a Markdown test plan
- generator: transforms the Markdown plan into the Playwright Test files
- healer: executes the test suite and automatically repairs failing tests
Run npx playwright init-agents with your client of choice to
generate the latest agent definitions.
1.56のリリースノートに、Planner・Generator・Healerの3エージェントとnpx playwright init-agentsコマンドがそのまま載っていました。1.56.0のリリース日は2025年10月6日です。「Test Agentsが公式機能になったのはいつか」という質問には、これで断定できます。1.56です。
ではなぜ1.59や1.60の情報が混ざるのか
ここが今回一番腑に落ちたところです。1.59・1.60のリリースノートも実際に読んでみると、たしかにエージェント関連の話が出てきます。ただし中身は「Test Agentsそのものの初出」ではなく、その後に追加された周辺機能でした。
- 1.59 — MCP経由でエージェントとテスト実行が同じブラウザを共有できる
browser.bind()や、トークン消費を抑えたplaywright-cliまわりの追加 - 1.60 —
npx playwright traceのCLIサブコマンド(open/merge/info)など、落ちたテストの原因をブラウザUIを開かずに追う系の機能
つまり「Test Agentsの誕生日」は1.56、「エージェントをもっと使いやすくする周辺機能」が1.59や1.60に分散して来ている、という構図です。記事によって触れているバージョンが違うのは、著者がどの機能に注目したかの違いであって、どちらかが間違っているわけではありませんでした。ただし、この周辺機能側の細かいリリース時期までは今回すべて追いきれていません(気になる方は該当バージョンのリリースノートを直接見てみてください)。この手の「初出はいつか」は、公式リリースノートを自分で遡るのが結局一番早いと実感しました。
init-agentsを実際に叩くとどうなるか
せっかくなので、手元でも動かしてみました。使っているエージェント環境に合わせて--loopを指定します。
# Claude Codeを使っている場合
npx playwright init-agents --loop=claude
# VS Code拡張を使っている場合
npx playwright init-agents --loop=vscode
実行すると、プロジェクトにplanner・generator・healerそれぞれのエージェント定義ファイルが生成されます。これでPlanner・Generator・Healerが使える状態になりました。簡単ですね。あとは各エージェントに「このアプリのテストを計画して」「このプランからテストを作って」「落ちてるテストを直して」と頼むだけです。
まとめ
Test Agents(Planner/Generator/Healer)が公式機能として来たのは1.56、npx playwright init-agentsもこのタイミングで登場しています。1.59や1.60の情報が混ざって出てくるのは、そのあとに来た周辺機能の話だと分かれば、記事ごとのバージョン表記の揺れにも振り回されずに済むと思います。
このブログではすでにPlaywright MCP入門やHealerで壊れたテストをAIに直させる記事、Generatorが作ったテストをgetByRoleへ書き換える記事を書いてきました。今回で「そもそも何のバージョンから使えるのか」という土台の疑問が埋まったので、まだ試していない方は自分の手元のバージョンを確認したうえで、ぜひinit-agentsから触ってみてください。

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