Claude Code v2.1.291が公開されました。今回の更新は新機能の追加ではなく、クラウドセッションで起きていた2つの回帰修正です。
地味に見えますが、無人実行や長時間セッションではかなり重要です。「処理は終わったはずなのに、許可確認の結果が反映されない」「最後の返答が記録に残っていない」という事故は、原因を追いにくいからです。
v2.1.291で直った2つの問題
公式リリースノートには、次の修正が記載されています。
- v2.1.290で発生した、クラウドセッションが許可確認への回答を落とす回帰
- v2.1.288で発生した、終了時にセッション最後のメッセージが失われる回帰
どちらも、コマンドそのものが失敗するというより、セッションと結果の受け渡しで起きる問題です。テストが赤くなるタイプの障害ではないので、ログだけ見ていると見落とします。
許可確認の回答が落ちると何が困るのか
クラウド上のセッションでツール実行を許可する確認が出たとします。そこで許可しても、その回答がセッション側に届かなければ、処理は先に進みません。
人間が画面を見ていれば「止まった」と気づけます。しかし、バックグラウンドで実行していると、単に処理が遅いだけに見えます。リトライを重ねると、同じ作業を複数回実行する危険もあります。
最後のメッセージが消えると何が困るのか
こちらはさらに分かりにくい問題です。作業自体は終わっていても、最後に返された結果だけが保存されない可能性があります。
無人ループでは、完了判定を最後のメッセージやrun-reportの内容に依存させることがあります。その一行が消えると、実際には成功している処理を失敗扱いにしたり、逆に未検証のまま次の処理へ進んだりします。
まず確認するバージョン
この種の問題を調べるとき、最初にやることは設定の見直しではありません。まずClaude Codeのバージョンを確認します。
claude --version
v2.1.288〜v2.1.290の期間に、終了時のメッセージ消失やクラウドセッションの許可確認で不自然な挙動があったなら、v2.1.291以降で再現するかを確認します。
更新後も「成功」とは限らない
回帰が修正されたからといって、過去に失われたメッセージが戻るわけではありません。更新後の1回が通っただけで、無人運用全体が安全になったとも言えません。
私は、更新後も次の3つを別々に記録します。
- 処理を開始できたか
- ツール実行や許可確認が完了したか
- 最後の結果をファイルに保存して独立確認できたか
画面に表示されたことと、ファイルに残ったことは別です。ここを一緒にすると、今回のようなセッション境界の不具合に弱くなります。
無人実行での切り分け手順
では、最後の結果がないときの確認手順をまとめます。
- 実行時のClaude Codeバージョンを記録する
- ツール実行の開始ログと終了ログを確認する
- 許可確認が出た時刻と回答時刻を確認する
- セッション終了直前の出力が別ファイルに残っているか確認する
- 同じ作業をすぐに再実行せず、重複実行の影響を確認する
最後の項目が大切です。結果が見えないからといって即リトライすると、公開や送信のような取り消しにくい処理では事故になります。
今回の修正から分かること
v2.1.291は、派手な機能追加ではありません。それでも、実際にAIへ仕事を任せるときに必要なのは、こういう「結果が欠けない」修正です。
AIエージェントは、処理を実行できるだけでは不十分です。何を実行し、どこまで進み、最後に何を返したのかが残って初めて、次の判断を任せられます。
無人化を進めるほど、成功判定は画面の印象ではなく、複数の証跡で確認した方が安全です。
まとめ
Claude Code v2.1.291では、v2.1.290とv2.1.288で入ったクラウドセッション関連の回帰が修正されました。
許可確認の回答が落ちる問題と、終了時の最後のメッセージが失われる問題です。無人実行で「止まった」「成功したはずなのに記録がない」と感じたら、設定を変える前にバージョンとセッション境界を確認してください。
参考


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